Menphys Top Page Interview 3
Vol. 2
yurinasiaさん インタビュー記事
メンフィス大好き・ふとんさんが、頑張って生きる女性たちに会いに行き、A面(仕事など、オンの自分について)とB面(心と体のモヤモヤや、意外な素顔の一面)を語ってもらう「気になるあの人のA面/B面」。第2弾となる今回のゲストは、福岡県水巻町(みずまきまち)を拠点に国内外で活躍するダンサー・振付師のyurinasiaさん。さて、どんなお話が聞けるでしょうか?
yurinasia(ユリナジア)
ダンサー・振付師・ダンスインストラクター。福岡県出身在住、二児の母。Snow Man「ブラザービート」、Vaundy「花占い」、きゃりーぱみゅぱみゅ「一心同体」など多数のMV振付を担当。NHK連続テレビ小説『虎に翼』オープニング、アニメ『プリキュア』シリーズ、実写版『【推しの子】』など話題作の振付も手がける。au、ユニクロ、GU、日清食品など大手企業CM振付も多数。夫でブレイクダンサーのayumuguguとのチームbotanicとしても活動中。地元・水巻町では夫妻で運営するdance spot jABBKLABを主宰し、毎週公開するダンス動画が国内外で人気を集めている。2025年末には、Vaundyのダンサーとして第76回紅白歌合戦にも出演した。
からだひとつで表現できるダンスに「これだ!」ってなった
ふとんさんyurinasiaさん、はじめまして!ふとんの中から失礼します。
yurinasiaさんはじめまして!メガネの形がかわいいですね。
ふとんさんわ、うれしい!実は、メンフィスのMとPの形なんだ。早速なんですが、お仕事やオンの自分についてなど、yurinasiaさんのA面について聞きたいです!ダンサー・振付師を目指したきっかけを教えてもらえますか?
yurinasiaさん両親の影響で子どもの頃から音楽大好きで、ピアノを弾いたり、ライブに連れて行ってもらったり、からだに音楽が馴染んでいました。マイケル・ジャクソンのミュージックビデオを見てダンスを真似したりもしていたから、ダンスに対して抵抗がなかったんですよね。
ふとんさんyurinasiaさんの周りに音楽が溢れてたんですね!
yurinasiaさんですね。でも本格的にダンスを始めたのは15歳の時。あるテレビ番組でダンスを習っている子たちの特集を見て、「ダンスって習えるんだ!」って初めて知ったんです。それまで、ダンスは習うものじゃなかった。先生がいて、練習して、大会に出て……っていうのを見て、「やってみたい!」って母に話して、すぐ近所の公民館に習いに行ったんです。
ふとんさんその公民館が、今のjABBKLABがある場所なんですね!
yurinasiaさんそうです。ダンスを始めた瞬間から、「もう、これでやっていこう」って思っていました。
ふとんさんダンスのどこにそこまで惹かれたんでしょう?
yurinasiaさんからだひとつで表現できるところ。ダンスは、からだひとつあればどこでもできる。「これだ!」って。
「つくる」ことが楽しい
ふとんさん今はダンサーとしてもダンスインストラクター、振付師としても活躍されていますよね。一番楽しいことって何ですか?
yurinasiaさんそれを聞かれると全部ですね。育成も振付の制作も、自分が出るパフォーマーとしての仕事も、全部楽しくて。都度一番が変わるので、また1週間後に聞かれたら変わると思います(笑)。
ふとんさん15歳で最初にダンスと出会った時と、楽しさの種類は変わりましたか?
yurinasiaさんつくることが好きになりましたね。前は自分が踊るのを見るのが好きでYouTube配信も始めたんです。今は踊りをつくることが、めちゃくちゃ楽しい。自分が教えたものを昇華してくれる子たちの踊りを見るのがすごく楽しいんです。
ふとんさん振付ってどうやってつくるんですか?
yurinasiaさんまず曲を聴いて、その曲のイメージを自分の中でつくります。例えば色とか。「これは水色っぽいな、水色っぽい動きにしよう」とか。
ふとんさんえー!色がダンスになるの?
yurinasiaさんあとは曲の匂い。言葉にしづらいんですが、音楽を聴いたら頭の中にブワーっていろんな映像が流れてきて。最初に浮かぶのは素材というか、質感とか匂いとか。それを整理してからだの動きにして、振り付けをつくっていく感じです。
ふとんさん曲が素材に分解されて、それをからだで表現していくんですね。
yurinasiaさんそうですね。この作業がめちゃくちゃ面白くって。今、2月のjABBKLABの発表会に向けて何作品も振り付けをつくっていて、絶賛楽しいんです。踊る人たちの顔を思い浮かべながら「これ似合いそうだな」って頭の中で融合させるのもめちゃくちゃ楽しい。
ふとんさん考える時にお気に入りの場所ってあるんですか?
yurinasiaさんキッチンですね。自分の部屋はなくて、キッチンが自分の居場所なんです。料理してても、してなくても、冷蔵庫の前の椅子に座ってイヤホンつけて音楽聴いてます。
「メイドイン水巻」でこれからも
ふとんさん最近のお仕事で印象に残っていることってありますか?
yurinasiaさん今ちょうど"ホリプロ" x "エイベックス”のホリプロボーカルスカウトキャラバンで、クリエイティブサポーターとして候補生の振付からダンスレッスンまで担当していて。ダンス未経験の子がほとんどなんですが、候補生の子たちに愛着が湧いてきて、本当に可愛いんです。(2025年12月上旬取材)
ふとんさん育てる喜びを感じますね!
yurinasiaさんそうなんです。今年、結婚して11年間で初めて、自分の誕生日を家族以外と過ごしました。
ふとんさんええ!そうなの?
yurinasiaさん11月20日が夫の誕生日で、24日が私の誕生日。その週はお祝い週間で、これまでずっと休みをもらってきました。でも今年はその合宿がちょうど私の誕生日に入ってて、候補生のみんなの顔を見てたら「今年は自分の誕生日を捨てよう」って思えるぐらい熱が入って休みを返上して。LINE電話で家族にお祝いしてもらいました。みんなの本気を間近で見れると、私も頑張ろうって思えますよね。
ふとんさんパワーをもらってるんですね。これから目指したい姿ってありますか?
yurinasiaさん具体的な姿はないのですが、このワクワクしてる感じを一生持ちつつ、怖がらずいろいろ挑戦していきたいです。ひとつ挑戦したらその次、そのまた次っていう感じで。チャンスがきたら一気にワープできるように、準備はずっとしています。エンジンふかしてる感じです。
ふとんさん東京でのお仕事が増えてきてますけど、水巻町に暮らし続ける理由ってあるんですか?
yurinasiaさんまずは自分を労われる場所っていうのが一番です。自分がリラックスできる場所で制作することで、可能性が無限大に広がると思っています。あと、自分が育ってきた場所が子どもたちの故郷になるっていうのもいいなって。こんなど田舎……って言っちゃうんですけど(笑)、水巻にわざわざ全国からダンスをしに来てくれる。もうここを離れる理由がないなって思います。「メイドイン水巻」、ここから頑張ろうって。
B面その1:不安の正体に気づいた日
ふとんさんここからはB面、心と体のモヤモヤや素顔の一面について教えてください。ゆらぎやイライラを感じることってありますか?
yurinasiaさんまさに今ちょうどイライラ期なんです。
ふとんさんいつ頃から感じ始めたんですか?
yurinasiaさん3、4年くらい前、20代後半からですかね。それまで気づいてなかったのかもしれません。私は、けっこう素直なタイプで、イライラしたら「イライラする」って言えてしまうし、それを言ってOKなパートナーなので。でも最近はイライラというより、不安の方が大きくなってきています。仕事に対して急に不安がくるような感じで。
ふとんさん急な不安……それは辛いですね。
yurinasiaさんイライラの時は周りに「イライラしてる」って言えるけど、不安に思ってることってちょっと人に聞かれたくないという思いもあって。基本ポジティブなイメージを持たれてるから、家族の前でも弱い部分を見せるとダメだなと思って、とにかく溜め込んでいたんです。
ふとんさんポジティブなイメージがあるからこそ、言いづらかったんですね。
yurinasiaさんそうなんです。でも、ずっとひとりで不安を溜め込んでるのが辛くて、自分で調べてみたんです。そしたら、この「急な不安」は女性特有のゆらぎ期っていうものなんだって。自分のせいじゃないとわかった時、すっごく気持ちが楽になったんです。「うち、これやん」って。
ふとんさん自分のせいじゃないって、気づけたのは大きいですね。
yurinasiaさんそれで夫に全部話しました。「ここ何年か、ふと不安になることがあって。それは女性特有のゆらぎ期といって、誰にでもあるものやったよ」って。自分の問題じゃないんだって捉えられると、「私、今あれやけん仕方ないよね、ごめん」って言えるようになりました。
B面その2:打ち明けたら、甘えられるようになった
ふとんさんゆらぎ期のyurinasiaさんに旦那さんは、どんな反応をするんですか?
yurinasiaさん「イライラしてるのね」みたいな感じです。うちの夫は本当に素晴らしく優しくて。月イチで薬局に行って、「僕じゃないんですけど、ちょっと家でイライラしてる人いて」って薬剤師さんに相談して、ナプキンや栄養剤を買ってきてくれるんです。
ふとんさんえー!優しい……!
yurinasiaさん「運動する用のナプキンをつけて踊れるショーツがあった!」って買ってきてくれたり。「恥ずかしかったやろ〜」って(笑)。夫自身は楽しんでくれてる感じです。「イライラ?不安?今回はどっちタイプ?」って聞いてくれたりして、甘えさせてもらってるのもあって、最近はちょっと楽しくなってきました。
ふとんさんパートナーに理解してもらえると、全然違いますよね。
yurinasiaさんそうですね。まずこういうゆらぎ期があるってこと、自分のせいじゃないんだってことを知ることができたらいいなって思います。
B面その3:掃除で気持ちもスッキリ
ふとんさんゆらぎ期の自分なりの対処法ってありますか?
yurinasiaさん私は絶対に掃除しますね。「ママっていつも怒ってる時って、部屋汚い時やん」って子どもや夫から言われるんです(笑)。
ふとんさんそうなんだ!
yurinasiaさんたしかにって思って、部屋が汚いのが嫌なんだったら掃除してみようって。そしたら、モヤモヤしてた気持ちもスッキリするんです。いつもは掃除機かけてササっと拭いて終わりのところを、「グリグリグリグリ」と拭き上げるみたいな。
ふとんさん徹底的に!
yurinasiaさんうん。「今から掃除するぜーっ」「きたーっ」って、子どもたちは逃げ回ります(笑)。いろんなところの汚れを取りながら、自分の気持ちもリフレッシュする感じがいいんですよね。
頑張るのが好き、でいい
ふとんさんそうは言っても、やる気が出ない時、疲れた〜って時は、どんな風に過ごしてるんですか?
yurinasiaさんうーん……とにかく寝ますかね。でも、寝て起きたら罪悪感に駆られる。私の場合は、ダラッとしてる自分にもモヤっとしてしまうんですよね。「今日何もできなかった」っていうのが一番気持ちが凹む。だから、なんか1個頑張れたってことをつくってあげられたらいいのかもしれません。仕事じゃなくても、靴を並べるだけでもいいし、靴下を脱ぎっぱなしにせず洗濯カゴに入れるだけでもいい。小さなことでいいから「やれた」って感じられたら、「しんどい時によく頑張った」って自分で自分を褒めてあげられますよね。
ふとんさん小さなことでいいんですね。ちなみにyurinasiaさんは、頑張りすぎてるなって感じる時、あるんですか?
yurinasiaさんだいたいいつも頑張りすぎてますね(笑)。頑張りすぎてるとは思うけど、頑張ることで損はないですからね。
ふとんさん頑張ることを止めなくてもいいってことですね。
yurinasiaさんうん、私はそう思います。みんな褒めてくれるし、見てくれてる人たちがいるから。私は頑張るのが好きなんです。
ふとんさん靴を並べたり、小さな「やれた」をひとつ、つくる。これなら私にもできそう。明日の朝さっそくやってみます!yurinasiaさん、今日はA面もB面もたっぷり教えてくれて、ありがとうございました!
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平和に過ごすためのエール
from yurinasiaさん
ポジティブな自分をまとって生きてるけど、意外と根は不安がりというか、弱いんだろうなって思っていて。「なんとかなるよ」「大丈夫、大丈夫」ってずっと自分に言い聞かせてるんです。どこか自信のない自分がいて。大きい仕事が舞い込んできた時とか、新しい現場に行く時とか、嬉しいだけじゃなくて、怖い。でも、そんな姿は見せられないですからねっ。吉本ばななさんが好きで、よく本を読むんです。『ムーンライト・シャドウ』に出てくる言葉を大切にしています。